治療業界の国家資格・職場について
2022/06/10
投稿者:スタッフ
ここでは、治療業界における資格とそのお仕事について解説します。
整骨院、接骨院、鍼灸整骨院、鍼灸治療院、鍼灸院、カイロプラクティック院、在宅マッサージ、訪問マッサージ、在宅鍼灸マッサージ、整体院、リラクゼーションサロン、病院、クリニック、整形外科、在宅診療所、老人保健施設、特別養護老人ホーム、デイサービス等での勤務が挙げられます。
柔道整復師について
◆柔道整復師とは
捻挫、脱臼、骨折などの応急処置や身体を正しい状態に整える身近な存在。
スポーツ中に起きた脱臼などのケガの処置が許可されているのは医師を除くと柔道整復師だけであり、日常生活中の事故や交通事故はもちろん、サッカーや野球、ラグビーなどの球技、レスリングや柔道、空手などの格闘技では避けられない骨折や脱臼というアクシデントに対しても、 応急処置ができるという強みがあるので、スポーツトレーナーを目指す人が取ると大変有利になる国家資格のひとつとして脚光を浴びています。
また、これとは対照的に、高齢者の運動機能に対するサポートができるのも魅力です。なお、医療系国家資格の中ではめずらしく、開業権があり、現役高校生はもちろん社会人の注目も集めています。
就職先(例)
●独立開業(『整骨院』) ●総合病院(リハビリテーション室)
●整形外科・鍼灸院・整骨院
●リハビリテーションセンター ●介護老人保健施設、訪問看護ステーション、デイサービスなど
●特別養護老人ホーム、市町村保健センターなど ●フィットネスジム、スポーツクラブなど
◆柔道整復とは?
「柔術」を基本とする日本古来の医術です。外れたりした骨・関節を元の状態に戻す「整復法」、患部をギブスなどで固定して回復を図る「固定法」、患部の機能回復を早めるための「後療法」の3種の療法で、ねんざや打撲、脱臼、骨折などを手技だけで治療します。
◆柔道整復師の資格とは
受験資格を得た上で、国家試験に合格することで資格を取れます。
資格を取得するには、下記の条件を満たす必要があります。
・大学に入学する資格(高卒・もしくは高等学校卒業程度認定試験合格)を所持していること。
・厚生労働大臣が認定した学校、養成施設を修了して受験資格を得る
・国家試験に合格すること
鍼灸師について
鍼灸とは?
金属製の細い鍼(はり)を、経穴(ツボ)に刺して刺激したり、「もぐさ」をツボの上で燃やして温熱刺激を与えたりして、人間本来の自然治癒能力や防御機能を高め、病気の治療や健康維持を図る施術法です。その効用はWHO(世界保健機関)にも認定されています。
はり師、およびきゅう師はいずれも国家試験によってその社会的地位を法的に保証された資格です。それに就業せんとする者は、最終的には厚生労働大臣の免許を受けなければならず、一定の手続きが必要となってきます。すなわち、文部科学大臣の認定した学校、または厚生労働大臣の認定した養成機関において下記に挙げるカリキュラムをそれぞれ三年以上体系的に学ばなければなりません。国家試験は毎年1回実施。
鍼灸師の仕事とは
東洋医学に基づいた、伝統的医療「鍼灸」。その効果の高さは、WHO(世界保健機関)でも推奨され、様々な医療シーンで貢献しています。
また、鍼灸の新たな専門領域として、スポーツ領域、高齢者領域、美容領域、企業領域など、活躍の場が広がっています。
■ 鍼灸院 ■ 鍼灸整骨院 ■ 一般病院 ■ 診療所 ■ 特別養護老人ホーム ■ 介護老人保健施設
■ デイサービスセンター ■ フィットネス施設 ■ スポーツトレーナー など
あん摩マッサージ指圧師について
独特の技法であって、あん摩・マッサージのように、揉んだり、叩いたりせず、手指や手掌で体表に「圧」を加える技法です。
筋肉の疲労物質を除去し、筋肉を正常化し、体の均衡を保つことを目的に手指によって圧の操作を変化させます。種々の圧法、圧加減等、また、加圧の速度も体の状態に応じ、ゆっくりと、ある場合はリズミカルに操作し、中枢から末梢へと遠心性の方式で行う特徴があります。
指圧療法は、現代社会の多様化する「健康」のニーズに、様々な形で貢献することができます。
・疾患および日常的な身体の不調の改善
・慢性化した障害のケアと改善
・健康の維持・管理と疾病の予防
・スポーツなどの体調向上の支援
指圧師は、国家資格として認められた医療従事者です。
指圧を業として行うためには、国家資格「あん摩マッサージ指圧師」免許の取得が必須となります。
理学療法士(PT)について
理学療法士(国家資格)
様々な理学療法を用いて、患者さんの身体機能を回復させるリハビリのスペシャリストです。大学・短大・専門学校など国が指定する養成校で3年以上学び、国家試験に合格する必要があります。
理学療法とは?
歩行訓練などの運動療法や、マッサージ、電気刺激、超音波、温熱といった物理療法を用いて、病気やケガが原因で日常生活に支障のある方の運動機能を回復させる治療法です。
「座る・立つ・歩く」などの基本的な動作能力を、1日も早く回復させることを目指します。
主な活躍の場
● 一般病院 ● 診療所 ● 保健施設 ● 福祉施設 ● 健康増進施設 ● 教育機関 ● スポーツ業界 など
接骨院と整骨院、整体や整形外科との違い
1.接骨院の先生の資格について
接骨院の先生の資格は『柔道整復師』という国家資格です。厚生労働大臣認可の専門学校や大学で専門知識を身につけ、卒業時に財団法人 柔道整復研修試験財団が行う国家試験の受験資格が与えられます。
すなわち学校を卒業するだけではダメで、国家試験に合格しないと柔道整復師を名乗る事はできませんし、患者さんに施術を行う事もできません。
≪柔道整復師の業務内容≫
柔道整復師には健康保険を使用しての開業権が与えられております。他にも整形外科のリハビリやスポーツ施設、介護施設などで活躍している人も大勢います。柔道整復師は骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷(※1)の治療のエキスパートです。
※1 挫傷とは「I度」、「II度」、「III度」の分類ができます。
I度 → 筋肉の微細の損傷。すなわち肩こり、ぎっくり腰、寝違えなどにあたります。
II度 → 筋肉の部分断裂です。すなわち肉離れです。
III度 → 筋肉の完全断裂です。
2.接骨院と整骨院の違いについて
答えは 『どちらも同じ』
いわゆる骨を接ぐと書いて 『ほねつぎ』 の接骨院。
柔道整復師 『整』 の字をとっての整骨院があるわけです。どちらも 『柔道整復師』 が施術を行っております。
3.接骨院と整体の違いについて
接骨院は 『柔道整復師』 が施術を行うところです。
では整体院は?
実は、整体にははっきりとした資格がありません。そのため当然保険が使えませんし、治療内容に制限はありません。
業務内容としては矯正やマッサージを行っているようですが、専門知識を持たない人が施術を行っている所もあります。痛みの有るところをただひたすら揉んだり、歪みがあるからと言って無理矢理に骨を鳴らしたりと逆に整体で体を痛めたという方も多数いらっしゃいます。
自己責任で通院することになります。
4.接骨院と整形外科の違いについて
整形外科は 「医者」 です。医者と柔道整復師は全く違います。
整形外科はレントゲン検査、手術、投薬を行うことができますが、柔道整復師にはこれらはできません。
薬には副作用がありますし、レントゲンは放射線なので、なるべくなら浴びたくない。体の調子が悪かったので病院で検査をした。しかし、どこも悪くない。大丈夫と簡単にかたづけられた。
このような方は接骨院の施術をオススメいたします。
接骨院では捻挫をしたのに、固定もせずに湿布と痛み止めだけ出すような施術は行いません。
5.接骨院の保険取り扱いについて
接骨院は病院と同様に健康保険を使うことができます。
国民健康保険、社会保険、組合保険、老人医療保険、労災保険や生活保護、母子家庭等医療費助成制度、乳幼児医療費助成制度の他に交通事故の自賠責保険も取り扱うことができます。
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