デイサービス(通所介護)・機能訓練指導員とは?
2022/05/10
投稿者:スタッフ
【デイサービス(通所介護)・機能訓練指導員とは?】
◎通所介護とは
通所介護とは、要介護者が老人デイサービス事業を行う施設または老人デイサービスセンターに通い、入浴・排泄・食事などの介護、生活などについての相談・助言、健康状態の確認、その他の必要な日常生活上の世話や機能訓練を受けるサービスです。(認知症対応型通所介護に該当するサービスは除きます。)
都道府県知事の指定を得た、老人デイサービスセンター、養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、老人福祉センターなどの指定通所介護事業者、または、市町村に認められた基準該当通所介護事業者が提供します。
◎通所介護の利用者
通所介護の利用者は、寝たきりの高齢者、認知症高齢者など、さまざまな場合が考えられます。
他の在宅サービスとの連携
通所系サービスは、昼間にのみ行われる在宅でのサービスであり、訪問介護などほかのサービスとの総合的な利用を念頭において、居宅サービス計画を作成する必要があります。利用者の身体的・精神的状況や生活状況に応じ、どの程度サービスを利用するかを決定していきます。
◎通所介護の目的
通所介護では利用者の社会的孤立感の解消や心身機能の維持・向上を図ると同時に、介護者である家族の心身的な負担の軽減を目指し、利用者の自立した在宅生活を支援します。通所介護の目的は、通所リハビリテーションと同じですが、社会生活を送るうえでの支援に、より主眼がおかれている点に特徴があります。
◎通所介護の方針
居宅サービス計画の内容に沿って、管理者が通所介護計画を作成し、利用者または家族に説明をしたうえで利用者の同意を得て交付します。通所介護計画に含まれる内容は、送迎方法、活動・訓練の内容と参加グループ、介護の場面と方法、その他かかわり方への配慮、心理的支援の内容と方法等です。
計画を作成する際には、個別性のある援助を行うために、居宅サービス計画での情報に加え、利用者や家族についてのより詳細な情報が必要になります。
◎通所介護の内容
通所介護では、食事や入浴、排泄の介護のほか、機能訓練(日常生活訓練)も行います。このプログラムは、利用者の意欲や状態に対応させて、個別に計画します。在宅の他のサービスにおける機能訓練との連携も重要です。
予防デイサービス(通所予防介護)とは
◎介護予防通所介護とは
介護予防通所介護は、要支援者が老人デイサービス事業を行う施設または老人デイサービスセンターに通い、介護予防を目的に、介護予防サービス計画に定める期間にわかり、入浴・排泄・食事などの介護、生活などに関する相談・助言、健康状態の確認、その他の必要な日常生活上の支援や機能訓練を受けるものです。
◎運動機器向上サービス
理学療法士、作業療法士、看護・介護職員などが協働して「運動器機能向上計画」を作成し、運動器の機能向上を目的に機能訓練を行います。
◎栄養改善サービス
管理栄養士、看護職員、介護職員などが協働して栄養アセスメントを行い、「栄養ケア計画」を作成し、栄養食事相談などの栄養管理を行います。また、定期的に栄養状態の評価を行います。
◎口腔機能向上サービス
言語聴覚士、歯科衛生士、看護職員、介護職員などが協働して「口腔機能改善管理指導計画」を作成し、定期的に口腔機能の状態の評価を行い、口腔清掃の指導、実施または摂食、嚥下に関する訓練の指導などを行います。
または、1~3を選択しないで、アクティビティを選択することができます。アクティビティとは集団的に行われるレクリェーション、創作活動などの機能訓練です。介護報酬では、選択的サービスの1~3のいずれかを算定している場合は、アクティビティは算定されません。
◎介護予防通所介護の主な方針
介護予防サービス計画の内容に沿って管理者が介護予防通所介護計画を作成します。作成した計画は、利用者または家族に説明し、利用者の同意を得て交付します。
管理者は、サービス提供開始後、少なくとも1ヶ月に1回は、利用者の状態やサービスの提供状況について指定介護予防支援事業所に報告するとともに、サービスの提供を行う期間が終了するまでに、少なくとも1回は実施状況の把握(モニタリング)を行います。その結果は記録し、指定介護予防支援事業者に報告します。
管理者は、モニタリングの結果を踏まえ、必要に応じて介護予防通所介護計画を変更します。
選択的サービスの実施にあたっては、国内外の文献などで有効性が確認された適切なものとします。
デイサービスとデイケアの違い
在宅の高齢者を対象とした介護保険サービスに、「デイケア(通所リハ)」と「デイサービス(通所介護)」があります。
どちらも入浴・食事・送迎・集団でのリハビリテーションを日帰りで利用できますが、内容は少し異なります。
デイケアは認知症等の精神障害や脳血管疾患による運動障害のある在宅の高齢者などが、病院や介護老人保健施設などの専門施設で、心身の機能維持・回復のために必要なリハビリテーションが受けられるサービスです。利用には主治医の認可が必要で、常勤の医師やリハビリスタッフ(理学療法士、作業療法士)の指導のもとでリハビリテーションが行われます。
デイサービスは要支援・要介護の認定を受けた在宅の高齢者がデイサービスセンター等に通って、入浴・食事・排泄といった日常生活の介助や機能訓練、レクリエーションなどのサービスが受けられます。医師やリハビリスタッフの配置基準はなく、高齢者の自立支援と家族の負担軽減を目的としています。
つまりデイケアはリハビリテーション、デイサービスは日常の生活援助が中心ということです。
【機能訓練指導員になるには・・・】
よく「機能訓練指導員って、どうやって資格を取得するのですか?」という質問がありますが、実は取得するものではありません。
「機能訓練指導員」とは、通所介護(通称:デイサービス)における職種であり、配置義務がある人員のこといいます。
では、「機能訓練指導員」として勤務できる人には以下の資格(要件)があります。
①理学療法士
②作業療法士
③言語聴覚士
④看護職員(看護師、准看護師)
⑤柔道整復師
⑥あん摩マッサージ指圧師
のいずれかの資格を有しており、通所介護利用者に対して、適切な機能訓練を行うことができる者。
また、6ヶ月以上の実務経験を条件に鍼灸師も新たに追加されました。
【機能訓練指導員の仕事とは】
通所介護(通称:デイサービス)において、日常生活を営むのに必要な機能を改善し、又はその減退を防止するための機能訓練を行います。
在宅介護・医療のニーズの高まりにより、できる限り自立した生活をおくるため、身体機能向上と維持を目的に介護・医療現場でのリハビリ関係職の注目度が上がってきています。
主な業務内容は、関節拘縮の予防と筋力トレーニングのリハビリ業務。定期的に体力測定を行い、その結果を基にトレーニング 内容を調整、利用者の家族への説明等々。
利用者本人は認知症であっても、ご家族は別なので。利用者がどのような状態であり、今後どのようなリハビリ計画を実施していくのか説明することも大切な仕事のひとつです。
利用者や家族の希望を聞き、一人ひとりの身体能力やメンタルに合わせたリハビリを実施するだけでなく、問題点を見つけることも大切です。
柔軟な発想と広い視野を持つ事が必要と言えるお仕事でしょう。
【鍼灸師が機能訓練指導員に】
機能訓練指導員は国家資格ではありません。
機能訓練指導員とは、介護保険制度内、通所介護や老人保健施設における「人員配置基準」です。
機能訓練指導員になり得る資格基準として、、、
柔道整復師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師、あん摩マッサージ指圧師のいずれかの資格をまず取得しなければなりません。
よって、これらの有資格者であれば誰でも機能訓練指導員になれます。
そして、いま、注目されているのが「鍼灸師が機能訓練指導員になる」こと。
その背景として、まず、鍼灸師の多くが活躍する治療業界についてお話します。
現在、全国に柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師、はり、きゅう師の施術所が約85,000ヶ所、従事者人数が約180,000人いると言われています。
シンプルにいうとオーバーストア状態にあり、治療業界だけでは、柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師を吸収することが出来なくなり、近しい、且つ、業務内容が重複する通所介護(デイサービス)への登用がここ数年より始まったのです。
これにより、量的確保のために鍼灸師(はり師・きゅう師)も認めることになりました。
これには実務経験が必要で、はり師・きゅう師以外の機能訓練指導員がいる施設・事業所に6カ月以上勤めて機能訓練指導に従事した経験があることが条件です。
基準緩和の対象となるサービスは通所介護、地域密着型(小規模)通所介護、特養、ショートステイ、特定施設、、認知症対応型通所介護です。
【デイサービス・機能訓練指導員の求人】
メガキャリアではデイサービス・機能訓練指導員の求人を大量アップ中!
是非、就職活像の参考にして下さい!
就職に関するお問い合わせも業界精通のコンサルタントが丁寧にお応え致します。
お気軽にご相談ください。
フリーダイヤル 0120-86-4150